クレカのキャッシングは危険?利用前に知るべき高金利とリボ払いの罠

キャッシング

「ATMでお金をおろしたいけど、銀行口座に残高がない…あ、でもクレジットカードなら現金が引き出せる!」

手持ちのクレジットカードで手軽に現金を借りられる「キャッシング機能」。新たな申し込みや審査が不要なため、急な出費が続いた時の“救世主”のように感じるかもしれません。

しかし、その手軽さの裏には、想像以上に大きなリスクが潜んでいることをご存知でしょうか?

安易な気持ちで利用した結果、「返済しても元金が全く減らない…」「利息だけで毎月数千円も払っている…」といった深刻な事態に陥るケースは後を絶ちません。

この記事では、なぜクレジットカードのキャッシングが「危険」と言われるのか、その核心である「高金利」「リボ払いの罠」という2大リスクの仕組みを徹底的に解剖します。賢い利用者になるために、必ず知っておくべき知識です。

※本記事は、貸金業法や各カード会社の規約などを基に、消費者が陥りやすいリスクについて注意喚起する目的で作成しています。ご利用の際は、必ずご自身のカード会社の契約内容をご確認ください。

なぜ危険?クレカのキャッシングに潜む「2大リスク」

クレジットカードのキャッシングが持つリスクは、主に以下の2点に集約されます。それぞれがどのように私たちの家計を圧迫するのか、具体的に見ていきましょう。

リスク1:銀行カードローンを遥かに超える「高金利」

最大のデメリットは、その金利の高さです。クレジットカードのキャッシング金利は、利息制限法の上限に近い年率15.0%〜18.0%に設定されているのが一般的です。

この「年率18.0%」がどれほどの負担か、具体的な数字で見てみましょう。

【例:10万円を年率18.0%で30日間借りた場合の利息】
100,000円 × 18.0% ÷ 365日 × 30日 = 約1,479円

たった10万円を1ヶ月借りただけで、ランチ一食分以上の利息が発生します。これが50万円であれば、1ヶ月の利息は約7,400円にもなります。銀行カードローンの上限金利が年率14.5%前後であることを考えると、この金利がいかに高いかがお分かりいただけるでしょう。

リスク2:元金が減らない地獄「リボ払いの罠」

高金利以上に深刻なのが、この「リボ払い」の問題です。クレジットカードのキャッシングは、申込時の設定によっては、返済方法が自動的に「リボ払い(リボルビング払い)」になっているケースがあります。

リボ払いの恐ろしい仕組み

リボ払いとは、利用金額にかかわらず、毎月の支払額がほぼ一定になる返済方法です。例えば「毎月1万円ずつ返済」と設定した場合、10万円借りても30万円借りても、月々の支払いは1万円(+手数料)で済みます。

一見、月々の負担が軽くて楽に思えますが、ここに大きな罠があります。毎月の支払額のうち、その多くが高い金利の利息に充当され、肝心の元金がほとんど減らないのです。

結果として、返済期間が際限なく長期化し、気づけば借りた金額の何倍もの利息を支払っていた…という最悪の事態に陥りかねません。

クレカのキャッシングが許される「唯一の例外シーン」とは

では、クレジットカードのキャッシングは絶対に使ってはいけないのでしょうか?実は、その利便性が他のどの手段よりも勝る、限定的なシーンが存在します。

それは「海外のATMで、現地通貨を緊急で引き出す」場合です。

現地の両替所よりもレートが良い場合が多く、多額の現金を持ち歩くリスクも避けられます。しかし、これもあくまで緊急避難的な使い方です。利用した場合は、帰国後すぐにカード会社のウェブサイトなどから「繰り上げ返済(一括返済)」の手続きを行い、利息の発生を最小限に抑えることが鉄則です。

キャッシング利用前に!まず検討すべき代替案

国内で現金が必要になった場合、クレカのキャッシングに手を出す前に、以下の代替案を検討できないか冷静に考えましょう。

  • 消費者金融・銀行のカードローンを利用する
    新たに審査が必要という手間はありますが、金利はクレカのキャッシングより低い場合がほとんどです。特に消費者金融であれば、「初回30日間無利息」サービスを提供している会社も多く、短期の利用であれば利息ゼロで乗り切れる可能性もあります。
  • 公的融資制度を調べる
    失業や病気などで一時的に生活資金に困窮している場合、「生活福祉資金貸付制度」など、国や自治体が設けている公的な貸付制度を利用できる可能性があります。金利が非常に低い、または無利子の場合もあるため、お住まいの市区町村の社会福祉協議会に相談してみましょう。
  • 借金以外の方法を模索する
    不用品の売却や単発バイトなど、「借りる」以外の方法でお金を作ることも検討しましょう。時間はかかりますが、最も健全でリスクのない解決策です。

【実践】自分のキャッシング枠を「確認」し「0円」にする方法

そもそも自分のカードにキャッシング枠が付いているか分からない、という方も多いでしょう。また、不正利用のリスクを避けるため、使わないキャッシング枠は「0円」にしておくことを強く推奨します。

【確認・変更方法】

  1. カード会社の会員専用ウェブサイトにログインします。
  2. 「ご利用可能額の照会」「ご利用枠の変更」といったメニューを探します。
  3. 現在のショッピング枠とキャッシング枠が確認できます。ここでキャッシング枠の減額(0円への変更)申請が可能です。

キャッシング枠を0円にしておけば、万が一カードを紛失・盗難された際に、不正に現金を引き出されるリスクをなくすことができます。

まとめ:クレカのキャッシングは「麻薬」。安易な利用は人生を狂わせる

クレジットカードのキャッシングは、手軽さという甘い蜜の裏に、「高金利」と「リボ払い」という強力な毒を持つ金融サービスです。

その場しのぎで一度手を出してしまうと、その手軽さから利用が常習化し、気づいた時には借金地獄に陥っている…というケースは決して珍しくありません。

慢性的にお金が足りない状況なのであれば、それはキャッシングで解決すべき問題ではなく、あなたの家計そのものに問題があるサインです。まずは収支のバランスを見直すことから始めましょう。

クレジットカードのキャッシングは、あなたの金融人生における「最後の手段」であり、本来は使わずに済むべきものだと、強く心に刻んでおいてください。

タイトルとURLをコピーしました